シンガポール、2023年10月23日 – 脱炭素ソリューション・プロバイダーであるnoco-noco Inc.(NASDAQ: NCNC、以下「noco-noco」)は本日、noco-nocoの子会社であるnoco-noco Pte. Ltd.を通じ、スリーダムアライアンス(以下「3DOM」)から3DOMグループ傘下の技術革新企業であるnoco-tech Inc.(以下「noco-tech」)を買収するための株式売買契約を締結したと発表しました。3DOMが開発したセパレータ技術である「X-SEPA™」の製造および販売に関する無期限ライセンスを保有しているnoco-nocoは、今回の取引を通じてセパレータの製造が可能となります。本取引により、noco-nocoは買収資金調達のため、1株あたり2米ドルの価格で最大2,500万株の新株を発行します。
3DOMが開発したセパレータ技術「X-SEPA™」は、最新の研究開発テストによれば、独自の耐高温仕様の電解液と組み合わせる事により60℃の高温環境下で従来のリチウムイオン電池の寿命が5倍まで伸ばすことができます。更に寿命の伸長が予想されており、この技術は、バッテリパックを設計する際に高価な冷却システムとスペースの必要性を低減することが見込めるため、EVユーザーにとってセル保証コストの大幅な削減が期待でき、インドや広範なアジア地域のような高温気候地域での普及の可能性を高めます。また、X-SEPA™は、自動車分野にとどまらず、データセンター、エアモビリティ、船舶などの海洋アプリケーションなど多様な産業ニーズに対応しており、幅広い分野での持続可能なエネルギーソリューションとして期待されています。
noco-techは、革新的なバッテリ技術の研究開発と生産に焦点を当てた3DOMの子会社です。横浜の3600平方メートルの施設に広がる年間35MWhの最先端生産能力を持っており、この買収をすることによりnoco-nocoは、X-SEPA™の商業化への道のりを即座に加速することができ、アジア全域の電池メーカーからの需要に対応することができます。
「この戦略的取引は、8月に上場した際にnoco-nocoが掲げた目標と株主への公約の実行に向けた重要な一歩となります。noco-nocoはnoco-techのX-SEPA™生産機能を獲得することで、同商品の商業化と世界市場への参入を加速させることができると予想されます。2024年第4四半期までに量産を開始し、次の四半期までには納入を開始する予定です。」とnoco-nocoの松村正大CEOは述べました。
さらに松村は、「noco-techのチームが、自動車、バッテリ、電機、化学の各分野で数十年の専門的な経験を持つエンジニアをnoco-nocoに迎えることは、当社が脱炭素革命を世界でリードする上での重要な証となります。地球温暖化が続く中、持続可能な電化を実現するX-SEPA™に対し見込み顧客からの高い関心が寄せられており、この買収に伴い、当社はすでに生産能力を3GWhまで拡大することを計画しています」と述べました。
「より広い3DOMグループ内での親会社と子会社としての協力関係を基に、noco-nocoとの意図的なパートナーシップを築くことは、戦略と合致するものです。」とnoco-techのCEOである森辰男は述べております。さらに「noco-techは過去10年間、X-SEPA™ラインの開発の最前線に立っていました。現在、高温条件下におけるバッテリの寿命と持続可能な電化に対する重要なボトルネックの1つを解消することができるのは、チームの能力の高さとビジョンが秀逸であることを示しています。noco-nocoの使命との相乗効果は明らかであり、この会社の新たな成長のステップに参加できることを嬉しく思います。」と言及しました。
「この技術革新を取り入れることは、効率と寿命を大幅に向上させるだけでなく、現在のリチウムイオン電池が直面している課題に対する実用的な解決策を提供し、分野やニーズを問わず、エネルギー貯蔵の未来にとって確かな選択肢を提供します。」と松村は述べています。また「私たちは、この新たな一歩を踏み出すことで、持続可能なエネルギー分野だけでなく、電動モビリティの分野においても脱炭素技術を再定義し、世代交代を促していきます。」とも述べています。
noco-nocoのDarren Ng最高財務責任者(CFO)は、この買収の仕組みについて次のようにコメントしています。「この買収のための新株の割当と発行は、noco-nocoの成長を加速させるという株主の利益に沿ったものであり、またnoco-nocoが手元資金を確保しながら、将来的に財務の柔軟性を高めることを可能にするものです。1株当たり2米ドルの発行価格は、本株式売買契約締結前のnoco-noco株の直近30取引日および50取引日の移動平均の中点を基準として決定されました。この買収は、X-SEPA™の納入が開始されれば、初年度にnoco-nocoの1株当たり利益(EPS)を増加させる見込みです。
この取引は2023年第4四半期に完了する予定です。
また本株式売買契約の完了には、デューデリジェンスが十分に完了すること、noco-nocoが本取引に関する株主の承認と本取引に必要とされる規制当局の同意と承認(該当する場合)を得ることなど慣例的な条件が必要になります。
noco-nocoについて
noco-nocoは、カーボンニュートラル経済への世界的な転換を加速する脱炭素ソリューション・プロバイダーです。長寿命・高耐熱性能を実現した画期的なバッテリセパレータ技術
「X-SEPA™」から、グリーン輸送のためのカーボンニュートラル・リース・プラットフォーム「noco-noco Lease」まで、noco-nocoはクリーンで手ごろな価格の持続可能なエネルギーソリューションの必要性に取り組んでいます。noco-nocoは、オーストラレーシア全域で重要な二酸化炭素削減プロジェクトを開発するだけでなく、EVバッテリにIoTデバイスを搭載し、データライトでスマートなエネルギーの最適化と利用を実現する未来に向けて取り組んでいます。
noco-techについて
noco-techは、3DOMグループ傘下の電池技術研究開発イノベーターです。そのポートフォリオには、バッテリのプロトタイプを含むリチウムイオン電池の技術が含まれています。2023年に設立され、横浜で3DOMのX-SEPA™セパレータ技術を含む技術的躍進の最前線にいます。
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グローバル広報
電話:03-5544-8275(代)
E-mail:pr@3dom.co.jp
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