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2022年04月07日
吉利新能源商用車集団傘下の江西吉利新能源商用車有限公司と新型電動商用車向けバッテリ開発に関する戦略的パートナーシップに向けた覚書を締結

~3DOMの関連会社が新型電動商用車を活用した世界初※1のカーボンニュートラル商用車フリートサービスを展開

株式会社スリーダム(本社:神奈川県横浜市神奈川区、以下、「3DOM」)は、中国大手自動車メーカー吉利新能源商用車集団(正式名称:浙江吉利控股集団、本社:中国浙江省、以下、「Geely」)の完全子会社であり電動商用車の開発・製造・販売を行う江西吉利新能源商用車有限公司(本社:中国浙江省、以下、「GCV」)と、2022 年 4 月に新型電動商用車向けバッテリパックの開発に関する戦略的パートナーシップに向けた覚書(以下、「MOU」)を締結しました。

3DOMは、GCV製電動商用車であるE51向けのバッテリの共同開発を行うとともに、3DOMの完全子会社で3DOM製バッテリの製造・販売を行う3DOM (Singapore) Pte. Ltd.(本社:シンガポール)を通じて、2025年までに約600MWh(15,000台相当)のバッテリを提供する予定です。

Geelyは中国地場系メーカーのトップ企業で、グループ傘下にはVolvo Carsなど多数の有力ブランドを保有しています。さらに同社の董事長である李書福氏はドイツのMercedes BenzやDaimlerグループの主要株主で、欧州の一流メーカーとの関係も強化しており、価格競争力を保ちながら、性能・品質面においても高いパフォーマンスを示した自動車を生産しています。

今回3DOMがバッテリの共同開発を行うE51は、Geelyの電動商用車部門であるGCVが2022年3月に中国で投入したばかりの最新型電動小型商用バンで、日本での配送業務にも十分対応するものです。

このE51は、3DOMが新規に設立する関連会社を通じて展開予定の世界初「カーボンニュートラル商用車フリートサービス(詳細を後述)」に使用されます。またGCVは、本サービス向け以外にも運送会社や物流業者に対し販売を行う予定です。

E51

<カーボンニュートラル商用車フリートサービスの展開について>

3DOMグループは、新規に設立する関連会社を通じて、世界に先駆けたカーボンニュートラル商用車フリートサービスを 2023 年を目途に日本から開始します。まずはE51とクリーン電力やカーボンクレジットをパッケージにしたフリートサービスを、運送会社や総合スーパーといった電動商用車を活用する企業へ提供する予定です。

近年地球温暖化の影響で、二酸化炭素のライフサイクルでの排出削減は世界規模での課題となっております。また、二酸化炭素の排出量に応じた金銭的ペナルティが課される時代が近い将来訪れると見込まれています。特に二酸化炭素を最も排出している分野の1つである物流・輸送業界は、荷主である大手Eコマース企業や製造メーカーから脱炭素化の強い要請を受けているおり、その動きを加速しています。

一方で、電動商用車を用いた輸送は、搭載しているバッテリコストの影響で内燃機関車より車両価格が高くなること、充電網の整備が不十分であること等の問題があり、普及に向けた障害となっています。

3DOMが独自に開発した長寿命バッテリを活用することで、バッテリの 2 次利用も積極的に活用できるようになり、1 回の充放電あたりのバッテリコストを低減することが可能になります。また、車両を販売するのではなく、サブスクリプション、あるいはリースを用いたサービスとして提供することで、電動商用車導入時の資金調達の負担軽減を図ります。

さらに、クリーン電力を供給する充電インフラを展開する企業とのアライアンスも進めており、充電網不足の問題にも対応していきます。加えて、バッテリや車両を製造する際に排出される二酸化炭素をオフセットするためのカーボンクレジット※2を取得することで、利用時のみならず製造時含めたカーボンニュートラルの商用車フリートサービスを実現します。

以上の取り組みにより、現在電動商用車を導入する上で直面する課題を解決しながらカーボンニュートラルを実現した商用車フリートサービスを展開します。

3DOMグループは、最先端のクリーンエネルギーソリューションを活用することで危機的状況にある環境問題を真に解決し、夢と希望にあふれる未来の創造に貢献していきます。

浙江吉利控股集団:
中国の民間大手自動車メーカー吉利汽車、Volvo Cars、London Electric Vehicle他の親会社
所在地:中国・浙江省
代表者:李書福
Webサイト:http://www.zgh.com/

江西吉利新能源商用車有限公司:
吉利新能源商用車集団傘下の商用車部門で、電動商用車の開発・製造・販売を担当する企業
所在地:中国・江西省
代表者:Mike Fan(マイク・ファン)
Webサイト:http://zgh.com/media-center/category/geely-new-energy-commercial-vehiclegroup/?lang=en

株式会社スリーダム
3DOMセパレータ・次世代バッテリ・燃料電池の研究開発を行う3DOMグループの中核会社
所在地:神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目9番地C号 5 階
代表者:松村 正大
Webサイト:https://www.3dom.co.jp/

3DOM (Singapore) Pte. Ltd.
3DOMの完全子会社で、3DOM製バッテリの製造・販売を行う。現在シンガポール取引所で逆買収※3による上場を計画中。
所在地:シンガポール
代表者:小黒 秀祐
Webサイト:https://3dom.sg/

バイネックス株式会社
生育が早く二酸化炭素を大量に吸収しその一部を根に固定化するソルガムの栽培、それを活用したバイオメタノールの精製やバイオペレットの製造、さらにバイオメタノール改質で得た水素で起動する燃料電池の開発、そしてそのプロセスを通じてカーボンクレジットを生み出す。現在シンガポール取引所で逆買収※2による上場を計画中。
所在地:東京都港区赤坂1丁目7番1号
代表者:青木 宏道
Webサイト:https://binex.jp/

※1 当社調べ
※2 3DOMの子会社であるバイネックス株式会社は、生育が早く二酸化炭素を大量に吸収しその一部を根に固定化す
るソルガムの栽培しておりカーボンクレジットを生み出す。
※3 逆買収(Reverse Take Over):未上場企業が上場企業による買収・合併を通じて、未上場企業の上場を実現させる手法で、シンガポール証券取引所メインボードの上場マニュアルに定められている(チャプター10、パートⅧ)。

2022年04月01日
バイネックス、バイオマス合成ガス及びバイオメタノール生産体制を大幅拡充

バイネックス株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役:青木 宏道、以下バイネックス)は、2022年4月長崎県長崎市に大規模なバイオマス燃焼・合成ガス生産プラントを竣工し、試験運転等を経て6月を目途に既存のバイオメタノール生産プラントと共に稼働を開始し、バイオメタノールサンプルの本格的な出荷体制を構築します。
当該プラントは、株式会社中央環境(長崎県長崎市)が2011年から運用していましたが、昨年バイネックスが同社から譲り受け、最先端技術を投入して新設、リニューアルしたもので、今後の運用には同社の支援を受けることになっています。
バイネックスは、昨年5月に創立し主要株主の1社であるバイオマスエナジー株式会社から長崎県諫早市にある小型のバイオマス燃焼・バイオメタノール生産プラントの譲渡を受けました。当該プラントで製造したバイオメタノールは本田技研工業株式会社に提供され、2021年度F1選手権に参戦したレッドブル・ホンダの車両燃料の原料として活用されています。

今回長崎市で竣工するバイオマス燃焼・合成ガス生産プラントは、諫早プラントの10倍規模のバイオマス合成ガスを生産可能です。これをすべてバイオメタノール生産に利用した場合、年間約350キロリットルのバイオメタノールを生産出来るほか、SAF(Sustainable Aviation Fuel)※1やバイオディーゼルやエタノール等のABF(Advanced Bio-Fuel)※2生産のためのバイオマス合成ガスの提供が可能になります。
バイネックスは諫早プラントで培った技術と経験を基にした長崎プラントの竣工に伴い、大規模なバイオマス合成ガスとバイオメタノールの生産体制を整え、今後、石油会社、石油化学会社、大手自動車メーカー、産業ガス企業、商社等向けのバイオメタノール供給のほか、SAFやABFの共同開発に繋いでいく予定です。

今回の発表について、バイネックス 代表取締役の青木宏道は次のように述べています。
「当社の主要株主の1社であるバイオマスエナジー社が長年開発し続けたバイオマス燃焼とバイオマス合成ガス生産技術を結集した長崎プラントが完成し、バイオメタノールのサンプル入手をお待たせしていた多くの企業向けに出荷を開始出来ることを大変嬉しく思っています。これまで諫早プラントが生産したバイオマス合成ガスを原料としたバイオメタノールやバイオディーゼルを製造した実績はありますが、これら以外にもSAFやABFの合成が可能であり、国内外の商社やエネルギー会社など多くの会社と協議を進めています。長崎プラントの稼働はこの動きを大きく前進させ、当社が東京大学農学部と共に開発するガス化に適したソルガム育種開発※3と相俟ってカーボンネガティブ実現に向けて大きな一歩をまた踏み出すことになると期待しています」

バイネックスはこれらの活動を通して、地球の二酸化炭素削減に真に取り組んでいきます。

 

バイネックス株式会社
バイネックスは食糧問題、環境問題、エネルギー問題に真に取り組む、バイオ燃料のバリューチェーン構築を目指す企業です。生育時に大量の二酸化炭素を吸収固定化する植物であるソルガムの育種開発・栽培、ソルガム子実の食料供給、葉や茎といった残渣を原料とするバイオメタノールの製造・供給に加え、バイオメタノールを水素キャリアとする燃料電池や半導体製造、内燃機関向け燃料、石油化学向け原料代替等の用途開発を行っています。

※1 SAF(Sustainable Aviation Fuel):
持続可能な航空燃料。ジェット機で使用される高度な航空バイオ燃料種別の名称。

※2 ABF(Advanced Bio-Fuel):
先進型バイオ燃料。

※3 東京大学大学院農学生命科学研究科とペルーでのバイオ原料ソルガムの共同研究を2021年10月に締結し、既に試験栽培に着手している。

2022年03月24日
ホンダがバイネックスのバイオメタノールを活用した燃料を2021年度F1選手権で使用したことを学会発表

株式会社本田技術研究所(以下、本田技術研究所)は、2022年3月23日の日本化学会 第102春季年会において、バイネックス株式会社(以下、バイネックス)が現在量産化を計画しているバイオメタノールを2021年度F1選手権に参戦した本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)がコンストラクターとして参画したレッドブル・ホンダの車両の燃料として活用していたことを発表いたしました。

本田技術研究所の本研究の目的はe-fuelの普及としており、 F1 燃料の主成分の再生可能化を図ったものです。レッドブル・ホンダはこの研究で開発した燃料を、2021年のサウジアラビアGPとアブダビGPで使用しました。特にアブダビGPでは、ホンダのドライバーであるマックス・フェルスタッペン選手が優勝し、併せて2021年度のドライバースチャンピオンに輝きました。

今回ホンダが活用したバイオメタノールは、バイネックスの主要株主の1社であるバイオマスエナジー株式会社がホンダと共同で開発製造したものです。バイネックスは、昨年、バイオマスエナジー株式会社からバイオメタノール製造部門並びに関連技術の独占的通常実施権を供与されており、今後はバイネックスとしてバイオメタノールの生産販売を担うことになります。

バイネックスはバイオメタノールの量産化に向け、 東京大学大学院農学生命科学研究科とガス化システムに最適化したバイオ原料ソルガム品種のゲノム育種の共同開発研究を2021年10月から開始し、ペルーにおいて3ヘクタール規模でソルガムの試験栽培に着手しました。今後、2022年内には同国内で5,000ヘクタールの農地を確保し、本格栽培の開始を計画しています。

さらにバイネックスは事業子会社のシンガポール取引所(SGX)カタリスト市場上場を目指し、同市場上場企業と逆買収を前提とした法的拘束力のある株式譲渡契約を2022年1月31日に締結しています。

バイネックスはこれらの活動を通じて、地球の二酸化炭素削減に真に取り組んでいきます。

2022年03月23日
3DOMシンガポールがSingapore Business Federationに加盟しました

3DOMシンガポールは、今年からSingapore Business Federation(以下、「SBF」)に加盟しました。SBFが提供する多くのイベントやリソースを活用したり、業界を超えた有意義な関係を構築することで、シンガポールにおけるクリーンエネルギーや次世代交通へのシフトを推進していきます。

※Singapore Business Federationについて
Singapore Business Federation(SBF)は、貿易、投資、産業分野におけるシンガポール産業界の利益に貢献する最高峰の商工会議所です。27,000社の企業および国内外の主要な商工会議所を代表する機関です。https://www.sbf.org.sg/

2022年02月16日
3DOMシンガポールがSustainable Energy Association of Singaporeに入会しました

3DOMシンガポールは、今年より、Sustainable Energy Association of Singapore (SEAS)に参加することになりました。SEASの強力なネットワークやリソースを活用して同社の事業展開を促進し、シンガポールにおける持続可能なエネルギー分野の成長に向けて取り組んでいきます。

※Sustainable Energy Association of Singapore (SEAS)について
Sustainable Energy Association of Singapore(SEAS)は、持続可能なエネルギー分野を事業領域とする企業に対し、企業間の会合や議論、協力、プロジェクトの共同遂行を促進するための共通プラットフォームを提供する非政府・非営利のビジネス団体です。https://www.seas.org.sg/

2022年01月31日
シンガポール取引所の上場企業であるSinjia Land社と、逆買収を前提とした株式譲渡契約を締結

バイネックス株式会社、株式会社スリーダム、バイオマスエナジー株式会社、株式会社メビウス、及び Future Science Research株式会社(以下、「BSG株主」)は、2022年1月31日(月)にシンガポール取引所(以下、「SGX」)カタリストの上場企業であるSinjia Land Limited※1 (本社:シンガポール、以下、「シンジア」)に対して、Binex Singapore (Pte. Ltd.)(本社:シンガポール、以下、「BSG」)の全ての発行済株式を譲渡(以下、「本買収」)するために、シンジアと法的拘束力のある株式譲渡契約(以下、「本契約」)を締結しました。本買収は、BSGによるシンジアの逆買収(Reverse Takeover) ※2を前提としており、本買収及びその後の手続を通じてBSGをSGXカタリスト市場に上場させることにより、BSGのプレゼンス向上に寄与すると共に、SGXカタリスト市場からの資金調達を実現することを目的とします。

シンジアは、第三者機関の評価に基づくBSGの企業価値の80%の対価で、BSGの全ての発行済株式を取得することになっています。また、BSGの譲渡対価が20億シンガポールドル(約1,700億円)を下回らないことが、本買収を実行するための条件の一つとされています。

BSG株主は、本買収の対価として、シンジアが新たに発行する株式を1株当たり0.35シンガポールドルで引き受けることになります。

本契約締結後、シンジア及び第三者機関は、BSGに対するデューデリジェンス(精査)及びバリュエーション(企業価値評価)等を実施します。本買収は、これらの結果を含む本契約上の条件が満たされた場合に実行されます。

詳細は、2021年11月19日およ2022年1月31日に発表されたシンジアのリリースをご覧ください。

バイネックス株式会社 代表取締役社長 青木宏道のコメント:
「当社のシンガポール子会社BSGがシンジアと法的拘束力のある株式譲渡契約締結に至ったことを大変喜んでおります。当社はBSGに対しソルガム栽培と草本系ペレットとバイオメタノールの製造・供給に関する技術・ノウハウをライセンス供与しておりますが、今回の契約締結を契機として調達可能になる資金を活用し、『環境・食料・エネルギー問題を統合的に解決する』という当社ミッションの実現が加速されることを期待しており、当社が目指す循環型エネルギー社会の実現に向け尽力して参ります。」

 

※1 Sinjia Land社:
企業名:Sinjia Land Limited
代表者:Cheong Weixiong, Executive Director/Group Chief Executive Officer
SGX証券コード:5HH
Webサイト:www.sinjl.com

※2 逆買収(Reverse Take Over):
上場企業による未上場企業の買収・合併を通じて、未上場企業の上場を実現させる手法で、SGXカタリストの上場マニュアル(セクションB・チャプター10)に定められている。

2022年01月06日
弊社最高技術責任者で東京都立大学教授の金村聖志が2022年度電気化学会学会賞を受賞しました

2021年12月23日 – 弊社の最高技術責任者で東京都立大学教授の金村聖志が電気化学会※1において、構造制御と界面設計に基づく蓄電池・燃料電池材料のマルチスケールの創製が評価され、2022年度学会賞(武井賞)※2を受賞しました。

3DOM最高技術責任者 金村聖志教授のコメント
「この度は、学会賞に選出頂き大変光栄に思います。共に研究を行ってきた共同研究者・技術者の方々のご支援・ご助力があってのことだと考えており、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
「構造制御と界面設計に基づく蓄電池・燃料電池材料のマルチスケールの創製」に関する研究が評価頂いた理由は、電池開発に必要な界面の分析や正極や負極材料の合成、さらにはセパレータに関する研究をnmからcmオーダーに拡大したことで得た成果が、実用電池の開発に貢献したことと認識しております。特にμmのスケールで三次元規則配列多孔構造を電池の世界に取り入れた点は、独創性があったと判断して頂いたと思います。その中でも3DOMセパレータに関する研究は世界的にも認められており、当社の名前にもなっています。今後も、今回頂いた賞に恥じぬよう、また更なる技術開発の進展に向け、電池の分野へ貢献できるように、より一層研究活動にまい進する所存です。」

 

※1 公益社団法人 電気化学会:
電気化学の基礎と応用に関する研究の推進と、それを基礎とする産業技術の進歩を図り、
それを通じて学術文化の進展と社会の発展に寄与することを目的とする日本の学会。

※2 学会賞(武井賞)について:
武井武元会長の寄贈による基金を基にして1977年に創設。
電気化学および工業物理化学の進歩・発展に寄与する優れた研究を行い、
その業績を本会会誌ならびに関連学協会誌に発表した者に与えられる。

掲載ウェブサイト:公益社団法人 電気化学会
2022年度各賞受賞者のお知らせ
URL:https://www.electrochem.jp/post_news/4720/

2021年12月16日
システムインテグレーターのエネマン社と、戦略的パートナーシップに向けた基本合意書を締結

株式会社スリーダム(以下、「スリーダム」)およびその子会社である3DOM (Singapore) Pte. Ltd.(以下、「3DOM SG」)は、システムインテグレーターの株式会社エネマン(以下、「エネマン」)と、太陽光発電などの再生可能エネルギー事業向け蓄電ソリューションの提供を目的とした戦略的パートナーシップに関する基本合意書を締結しました。スリーダムの信頼性の高い長寿命電池とエネマンの高度なエネルギー管理技術を組み合わせた蓄電ソリューションを提供することで、国内外の再生可能エネルギー発電を促進します。

将来の協業案件において、スリーダムと3DOM SGは電池セルやモジュール等を提供し、エネマンは蓄電ソリューションのシステムインテグレーションを担当します。また、協業案件を通じて得られるデータを収集・分析することで、商品およびサービスの改善に役立てます。

3DOM SG代表取締役の小黒秀祐は次のように述べています。
「私たちの目標は、長寿命の電池を利用して、より持続可能で経済的なエネルギー貯蔵を実現することにより、再生可能エネルギーへの移行を加速することです。今回の提携により、事業案件の可能性が広がり、エネマンの再生可能エネルギーの自家消費、ピークカット、需要管理の技術を取り入れることで、より効率的なソリューションを提供できるようになります。」

エネマン代表取締役社長の三尾泰一郎は次のように述べています。
「最先端の長寿命電池を活用した蓄電ソリューションは、再生可能エネルギーの普及に不可欠です。両社のテクノロジーと知見を合わせることで、サステナブルな社会の構築に貢献していきます。」

株式会社エネマン概要
代表取締役社長:三尾 泰一郎
資本金:16,000,000円
設立:2015年6月
事業内容:再生可能エネルギー活用設備の技術開発、設計、販売、施工、保守業務、
     独立電源システムの技術開発、設計、販売、施工、保守業務
株主一覧:株式会社中央物産、エナジー・ソリューションズ株式会社、
     株式会社グッドフェローズ、株式会社アイセス、
     株式会社横浜環境デザイン、株式会社ジャスナ

2021年12月08日
G8 Subseaが新興企業賞を受賞しました

2021年12月7日 – G8 Subseaは、The Business TimesとOCBCが共同で開催した2021年度「Emerging Enterprise Awards」において、同社の事業革新性、粘り強さが評価され、300社以上の応募企業の中から最優秀賞に選ばれました。受賞に関する記事がThe Business Timesに掲載されました。

掲載ウェブサイト:The Business Times
G8 Subsea、KoolLogix、NanosunがEmerging Enterprise Awardsで最優秀賞を受賞
URL:https://www.businesstimes.com.sg/awards/g8-subsea-koollogix-and-nanosun-win-top-accolades-at-emerging-enterprise-awards

2021年12月02日
スリーダムがG8と業務提携、出資、および株式交換に関する取引契約を締結

株式会社スリーダム(以下、「スリーダム」)は、2021年12月2日にG8 SUBSEA PTE. LTD.(以下、「G8」)と業務提携、出資、および株式交換に関する取引契約(以下、「本契約」)を締結しました。本業務提携により、スリーダムの100%子会社である3DOM (Singapore) Pte. Ltd.(以下、「3DOM SG」)は、G8が推進する全ての風力発電、太陽光発電、および水力発電プロジェクト向けの電池や定置用蓄電システムの主要サプライヤーになります。これによりG8は、より効率的で経済的な蓄電を可能にする信頼性が高く長寿命な電池を活用できることになります。

本契約の諸条件を前提とすると、スリーダムが上場前に、企業価値2億米ドルのG8に対し、その5%に相当する1千万米ドルを上限として出資することになっています。さらに、3DOM SGとG8は相互に新規株式を発行する株式交換を行うことにより、3DOM SGはG8の拡大発行済株式資本の24%を取得し、G8は3DOM SGの拡大発行済株式資本の8%を取得することになります。

電池の供給に加え、3DOM SGは電池の1次利用および2次利用における適切な分配と電池の状態の監視を行う技術とシステムを提供することになっています。さらに、3DOM SGとG8は、風力・太陽光・水力発電に加え、バイオマス・ペレットを活用したクリーンな火力発電を含めた再生可能エネルギー発電という新たな事業機会を協働して開拓します。

また両社は、再生可能エネルギーと合わせて電動商用車をリースあるいはサブスクリプションで提供する二酸化炭素排出ゼロを実現した運送業者向けサービスなど、電動モビリティに関する事業を協働して開拓します。

3DOM SG代表取締役CEOの小黒秀祐は次のように述べています。
「3DOMとG8は強い相乗効果を持っています。G8のシンガポールおよびアジアにおける再生可能エネルギー貯蔵用として、我々の先端リチウムイオン電池を供給する機会が得られることを嬉しく思います。3DOMとG8が描く将来はとても近いものであり、両社の強みを生かしながら、この提携があるからこそ可能になる環境にやさしい発電および輸送に係る事業機会を一緒に探っていかれることを喜んでいます。」

G8創業者兼マネージング・ディレクターのジェラルド・タンは次のように述べています。
「私たちは、3DOMとのこの技術、事業の協働を心から喜んでいます。 これにより、当社グループは3DOMの画期的なバッテリー技術を使用したクリーンなエネルギー貯蔵で、世界をリードするソリューションを提供できます。G8は、3DOMのバッテリーと燃料電池システムを統合して、商用および公益事業の顧客に完全かつ長寿命のエネルギー貯蔵ソリューションを提供できるようになります。」

株式会社スリーダムについて
株式会社スリーダムは、先端のリチウムイオン電池や次世代電池、燃料電池などの技術の研究開発および、その技術の環境や社会への影響を最大化にするための革新的なビジネスモデルを構築することで、危機的な状況にある環境問題を真に解決することを目指します。

3DOM (Singapore) Pte. Ltd.について
3DOM (Singapore) Pte. Ltd.は、株式会社スリーダムの完全子会社であり、株式会社スリーダムが開発したリチウムイオン電池の製造販売を担うとともに、その電池の特長である長寿命性や信頼性などを生かし、電化の持続可能性を増大させる循環型ビジネスモデルを提案します。

G8 SUBSEA PTE. LTD.について
G8は、世界中で再生可能エネルギープロジェクトを開発し建設しています。シンガポールに本社を置くこのグループは、現在アジアで開発中の2.5GWを超える再生可能エネルギーおよび海底送電プロジェクトを持っています。同社は、アジアを代表する海中エンジニアリング・ソリューション・プロバイダーであり、独自のエンジニアリング技術を使用して、地域全体で洋上風力発電所と大規模な浮遊太陽光発電開発を加速しています。