~3DOMの関連会社が新型電動商用車を活用した世界初※1のカーボンニュートラル商用車フリートサービスを展開
株式会社スリーダム(本社:神奈川県横浜市神奈川区、以下、「3DOM」)は、中国大手自動車メーカー吉利新能源商用車集団(正式名称:浙江吉利控股集団、本社:中国浙江省、以下、「Geely」)の完全子会社であり電動商用車の開発・製造・販売を行う江西吉利新能源商用車有限公司(本社:中国浙江省、以下、「GCV」)と、2022 年 4 月に新型電動商用車向けバッテリパックの開発に関する戦略的パートナーシップに向けた覚書(以下、「MOU」)を締結しました。
3DOMは、GCV製電動商用車であるE51向けのバッテリの共同開発を行うとともに、3DOMの完全子会社で3DOM製バッテリの製造・販売を行う3DOM (Singapore) Pte. Ltd.(本社:シンガポール)を通じて、2025年までに約600MWh(15,000台相当)のバッテリを提供する予定です。
Geelyは中国地場系メーカーのトップ企業で、グループ傘下にはVolvo Carsなど多数の有力ブランドを保有しています。さらに同社の董事長である李書福氏はドイツのMercedes BenzやDaimlerグループの主要株主で、欧州の一流メーカーとの関係も強化しており、価格競争力を保ちながら、性能・品質面においても高いパフォーマンスを示した自動車を生産しています。
今回3DOMがバッテリの共同開発を行うE51は、Geelyの電動商用車部門であるGCVが2022年3月に中国で投入したばかりの最新型電動小型商用バンで、日本での配送業務にも十分対応するものです。
このE51は、3DOMが新規に設立する関連会社を通じて展開予定の世界初「カーボンニュートラル商用車フリートサービス(詳細を後述)」に使用されます。またGCVは、本サービス向け以外にも運送会社や物流業者に対し販売を行う予定です。
<カーボンニュートラル商用車フリートサービスの展開について>
3DOMグループは、新規に設立する関連会社を通じて、世界に先駆けたカーボンニュートラル商用車フリートサービスを 2023 年を目途に日本から開始します。まずはE51とクリーン電力やカーボンクレジットをパッケージにしたフリートサービスを、運送会社や総合スーパーといった電動商用車を活用する企業へ提供する予定です。
近年地球温暖化の影響で、二酸化炭素のライフサイクルでの排出削減は世界規模での課題となっております。また、二酸化炭素の排出量に応じた金銭的ペナルティが課される時代が近い将来訪れると見込まれています。特に二酸化炭素を最も排出している分野の1つである物流・輸送業界は、荷主である大手Eコマース企業や製造メーカーから脱炭素化の強い要請を受けているおり、その動きを加速しています。
一方で、電動商用車を用いた輸送は、搭載しているバッテリコストの影響で内燃機関車より車両価格が高くなること、充電網の整備が不十分であること等の問題があり、普及に向けた障害となっています。
3DOMが独自に開発した長寿命バッテリを活用することで、バッテリの 2 次利用も積極的に活用できるようになり、1 回の充放電あたりのバッテリコストを低減することが可能になります。また、車両を販売するのではなく、サブスクリプション、あるいはリースを用いたサービスとして提供することで、電動商用車導入時の資金調達の負担軽減を図ります。
さらに、クリーン電力を供給する充電インフラを展開する企業とのアライアンスも進めており、充電網不足の問題にも対応していきます。加えて、バッテリや車両を製造する際に排出される二酸化炭素をオフセットするためのカーボンクレジット※2を取得することで、利用時のみならず製造時含めたカーボンニュートラルの商用車フリートサービスを実現します。
以上の取り組みにより、現在電動商用車を導入する上で直面する課題を解決しながらカーボンニュートラルを実現した商用車フリートサービスを展開します。
3DOMグループは、最先端のクリーンエネルギーソリューションを活用することで危機的状況にある環境問題を真に解決し、夢と希望にあふれる未来の創造に貢献していきます。
浙江吉利控股集団:
中国の民間大手自動車メーカー吉利汽車、Volvo Cars、London Electric Vehicle他の親会社
所在地:中国・浙江省
代表者:李書福
Webサイト:http://www.zgh.com/
江西吉利新能源商用車有限公司:
吉利新能源商用車集団傘下の商用車部門で、電動商用車の開発・製造・販売を担当する企業
所在地:中国・江西省
代表者:Mike Fan(マイク・ファン)
Webサイト:http://zgh.com/media-center/category/geely-new-energy-commercial-vehiclegroup/?lang=en
株式会社スリーダム
3DOMセパレータ・次世代バッテリ・燃料電池の研究開発を行う3DOMグループの中核会社
所在地:神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目9番地C号 5 階
代表者:松村 正大
Webサイト:https://www.3dom.co.jp/
3DOM (Singapore) Pte. Ltd.
3DOMの完全子会社で、3DOM製バッテリの製造・販売を行う。現在シンガポール取引所で逆買収※3による上場を計画中。
所在地:シンガポール
代表者:小黒 秀祐
Webサイト:https://3dom.sg/
バイネックス株式会社
生育が早く二酸化炭素を大量に吸収しその一部を根に固定化するソルガムの栽培、それを活用したバイオメタノールの精製やバイオペレットの製造、さらにバイオメタノール改質で得た水素で起動する燃料電池の開発、そしてそのプロセスを通じてカーボンクレジットを生み出す。現在シンガポール取引所で逆買収※2による上場を計画中。
所在地:東京都港区赤坂1丁目7番1号
代表者:青木 宏道
Webサイト:https://binex.jp/
※1 当社調べ
※2 3DOMの子会社であるバイネックス株式会社は、生育が早く二酸化炭素を大量に吸収しその一部を根に固定化す
るソルガムの栽培しておりカーボンクレジットを生み出す。
※3 逆買収(Reverse Take Over):未上場企業が上場企業による買収・合併を通じて、未上場企業の上場を実現させる手法で、シンガポール証券取引所メインボードの上場マニュアルに定められている(チャプター10、パートⅧ)。